残高試算表で使われる勘定科目
**仕訳チェックシートでの確認作業や、MFクラウドを確認すると”勘定科目”という項目があるかと思います。**ここでは、この勘定科目について解説いたします。
これらを正しく理解しないと仕訳作業が滞ったり、誤った知識のまま確定申告を進めてしまう可能性も考えられるので、しっかりと確認していきましょう。
Contents
試算表の内容

損益計算書
特定の期間に発生した利益を計算するための財務諸表で、企業のビジネスの結果を視覚化する役割があります。
貸借対照表
資産の部、負債の部、純資産の部で構成された企業の総資産を表す財務諸表で、企業のお金のやりくりを視覚化する役割があります。
重要 『損益計算書』と『貸借対照表』は、自分のビジネスのお金に関する部分を視覚化できるものになります。
損益計算書

決算には欠かせないのが《損益計算書》です。
損益計算書の構成
- 得られた収益:本業の売上を中心とした収益
- かかった費用:売上の原価と販売にかかった支出を中心とした費用
- 残った利益(損失):収益から費用を差し引いた様々な損益
これを計算することで、特定の期間のビジネスの結果を知るための会計書類のことです。
重要 損益計算書の見るべきポイントを掴むと自社が「どのような事業で、どれくらい儲けているか、あるいは損失を出しているか」が明らかになってきます。
損益計算書の科目(収益・費用)
損益計算書は、売上などの収益科目、経費などの費用科目でわかれます。
**売上などの収益科目は基本的に右側の勘定科目”補助(支出)”に表示されます。**左側に勘定科目に表示された場合は、返金処理があった場合に表示されます。
**費用については、基本的に左側の勘定科目”補助(収入)”に表示されます。**右側に勘定科目が表示された場合は、返金処理等があった場合に表示されます。
損益計算書の科目一覧(事業所得)
売上高
主たる事業についての収入金額です。
雑収入
メインの事業以外の収入です。給付金・支援金や、事業で取得したポイント収入が該当します。
仕入高
販売目的の商品の仕入れです。仕入れ後に自家消費した場合は同額を売上計上するか、経費計上から除外します。
期首商品棚卸高
前年に売れずに繰り越した商品の残高です。期末在庫のことを会計用語で「棚卸資産」といいます。
期末商品棚卸高
その年の12月31日までに売れずに翌年に繰り越す商品の残高です。【スマカク棚卸資産表◯◯様_2022】に記載頂いた在庫金額が反映されています。在庫は当期の経費とはならず売れた年の経費となります。
租税公課
事業に関する税金にかかる費用や公的な書類を発行した際の手数料のことをいいます。
例: 収入印紙・消費税・事業税・固定資産税・自動車税・車庫証明手数料・印鑑証明書発行手数料
荷造運賃
梱包材料費用も含めた発送費用のことをいいます。
例: ヤマト、佐川、ゆうパック等の運送料金
水道光熱費
電気代・ガス代などの水道光熱費のことをいいます。
自宅兼事業所の場合は、「家事按分」機能を利用して事業分のみを経費として計上します。
旅費交通費
電車・バス・タクシー・宿泊費用などの旅費に関する費用のことをいいます。
通信費
インターネット利用料・電話代・手紙の送付費用などをいいます。
事業用とプライベート利用が混同している場合は「家事按分」で事業分のみを経費として計上します。
広告宣伝費
商品の販売促進目的で作った試供品やPOP・チラシ・アフィリエイト広告などにかかった費用のことをいいます。
接待交際費
得意先や取引先との関係を円滑にするための接待費用、お歳暮やお中元、お土産や食事代などをいいます。
損害保険料
棚卸資産(商品)や事務所・店舗などの事業資産に対する保険、および事業用車の自動車保険などをいいます。
修繕費
事務所・店舗や機械などの保守のためのメンテナンス費用、および壊れてしまった場合の補修費用などをいいます。
消耗品費
文房具類やパソコン関連用品、使用できる期間が1年に満たない物品などをいいます。
原則、10万円を超えるものは経費ではなく固定資産として計上する必要がありますが、一定の場合は30万円まで経費計上が認められます。
減価償却費
10万円を超える資産を購入した際に数年に分けて計上する費用をいいます。
福利厚生費
従業員の福祉を向上する目的で使用した経費のことをいいます。
給料賃金、賞与
従業員への給与・賃金・賞与など、役務に対する報酬を給与として支払った経費をいいます。
個人事業主が自分自身へ支払う給与は経費として認められません。
外注工賃
外注に出してデザインしてもらった名刺や封筒、会社のロゴにかかった費用などをいいます。
利子割引料
事業用に借り入れた資金に対する利息(金利手数料)や手形の割引料などをいいます。
地代家賃
事業所や店舗、駐車場に関して支払った家賃や使用料などをいいます。
車両費
車にかかる費用やガソリン代、車検費用、車両の修理・点検費用などをいいます。ガソリン代や車検代等車関連の経費です。
リース料
機械備品のリースをした際に、リース会社に支払う費用のことをいいます。
支払手数料
コンサル費用・オンラインサロンの月額費・振込手数料・仲介手数料・代引き手数料・クラウド会計ソフトの使用料などをいいます。
販売手数料
Amazonやメルカリなどのマーケットプレイスで売上に応じて支払う手数料をいいます。
新聞図書費
事業のために購読している新聞や購入した書籍、有料情報サイト(メールマガジン)の使用料などをいいます。
会議費
取引先との商談や社内の打ち合わせなど、業務の会議や打ち合わせなどで必要となった費用をいいます。
雑費
少額で他のどの科目にもあてはまらず、かつ使用頻度が低く重要でない支出をいいます。
融資を受けるため金融機関に決算書を提出する場合は、この科目の金額が多いとよい評価を受けにくいとされています。
専従者給与
青色専従者に支払った給与をいいます。
損益計算書の科目一覧(不動産所得)
賃貸料(不動産)
不動産の貸付による賃貸料収入です。
租税公課(不動産)
不動産の事業に関する税金にかかる費用や公的な書類を発行した際の手数料のことをいいます。
例: 収入印紙・消費税・事業税・固定資産税・自動車税・車庫証明手数料・印鑑証明書発行手数料
損害保険料(不動産)
不動産の物件や事務所などの事業資産に対する保険、および事業用車の自動車保険などをいいます。
修繕費(不動産)
不動産の物件の保守のためのメンテナンス費用、および壊れてしまった場合の補修費用などをいいます。
減価償却費(不動産)
不動産事業にかかる10万円を超える資産を購入した際に数年に分けて計上する費用をいいます。
借入金利子(不動産)
不動産事業用に借り入れた資金に対する利息(金利手数料)などをいいます。
地代家賃(不動産)
不動産事業用の事業所や駐車場に関して支払った家賃や使用料などをいいます。
給料賃金(不動産)
不動産事業にかかる従業員への給与・賃金・賞与など、役務に対する報酬を給与として支払った経費をいいます。
外注管理費(不動産)
不動産の物件の管理費や外部の管理会社に支払う手数料をいいます。
旅費交通費(不動産)
不動産事業にかかる電車・バス・タクシー・宿泊費用などの旅費に関する費用のことをいいます。
新聞図書費(不動産)
不動産事業のために購読している新聞や購入した書籍、有料情報サイト(メールマガジン)の使用料などをいいます。
支払手数料(不動産)
不動産事業にかかる振込手数料・仲介手数料・代引き手数料・クラウド会計ソフトの使用料などをいいます。
その他の経費(不動産)
不動産事業にかかる少額で他のどの科目にもあてはまらず、かつ使用頻度が低く重要でない支出をいいます。
家事按分について
**『資料提出シート.gsheet』**の『提出状況報告タブ』の『家事按分比率』の項目にてご入力頂いたプライベート割合分を各勘定科目の経費合計から割合で減らします。
参考リンク: 資料提出シートに記載
家事按分についてはこちらの記事をご確認下さい。
重要 家事按分の減らしている割合等については、全ての科目等の振り分け等が完了したときに、決算整理仕訳として確認することができます。
貸借対照表

会社の財政状況を表す「貸借対照表(バランスシート)」は、会社の1会計期間の経営成績を表す「損益計算書」と同時に作成される、決算書の一種です。
貸借対照表の構成
- 会社が持っている「資産」
- 返済する義務がある「負債」
- 総資産から負債を差し引いて残る返済義務のない「純資産」
つまり、貸借対照表からは、会社がどのようにして資金を調達し、調達した資金をどのように運用しているかを確認することができます。
貸借対照表の科目(資産・負債)
資産科目である現金や預金など、自身の財産については基本的に左側の勘定科目に表示されます。
負債科目の後払いや借金などの負債については、基本的に右側の勘定科目に表示されます。右側に勘定科目が表示された場合は、返金処理等があった場合に表示されます。
貸借対照表の科目一覧
事業主貸
事業外(プライベート)の支出です。損益計算書には反映されない科目です。
例: ふるさと納税、生命保険料、社会保険料、株式や投資信託の購入、所得税・住民税の支払い
事業主借
事業外(プライベート)の収入です。損益計算書には反映されない科目です。
例: 給与・賞与、利息・配当金、子ども手当、支援金・給付金、プライベートのフリマ収入
現預金
紙幣や硬貨はもちろん、通貨に換えることが可能な他人振出小切手、郵便為替証書、配当金領などの通貨代用証券も含まれます。
スマカクではポイントやチャージ型のプリペイドカード、ギフトカードも現金同等物として取り扱います。
売掛金/未収入金
Amazonやメルカリなどで売り上げて、商品の引き渡しが終わった未入金の売上代金の金額です。
棚卸資産
その年の年末の在庫金額の合計となります。基本的には原価で計上します。
前払金
商品の引き渡しを受ける前に支払った代金など。
貸付金
他人に貸したお金があることを表す科目です。貸したお金を返してもらう権利。
建物
事務所、店舗、工場、倉庫、社宅、営業所、車庫などの会社が事業用に所有する建物のことです。
建物付属設備
建物のうち、耐用年数が短く定められている空調設備、給排水設備など
車両運搬具
事業に使用するための車やオートバイの購入費
工具器具備品
パソコン、プリンター、FAX、コピー機、机、イス、ロッカー、応接セット、電話など10万円以上の物品の購入費用
耐用年数が1年以上の工具や器具を指します。例えば、コンピュータ、イス、机、コピー機、看板などは工具器具備品に分類されます。
土地
賃貸不動産や駐車場、資材置き場、店舗、事業所、工場、社宅などの事業のために取得した土地のことです。
買掛金/未払金
後払いで仕入れた商品や材料、サービスなどに使う勘定科目です。
クレジットカードの未精算残高が該当します。
未払費用
継続的に利用するサービスで、役務の提供を受けたが代金が未払のもの
前受金
得意先から預った手付金、前渡金
貸倒引当金
取引先が倒産に陥り、支払い不能となった状態などに備えて、事前に損失額を予測して計上しておく金額
借入金
事業に関する融資です。
重要 左側に記載される「資産科目」は、集めた資金をどのように保有・運用しているか、右側に記載される「負債科目」と「純資産科目」は、事業に必要な資金をどのように集めたかが分かります。
関連リンク: 試算表の勘定科目について知りたい
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